千羽海岸トレイルランレース

この千羽海岸トレランレースが終わったら、自転車もロードランも レースは無期限で止めようと思っていた。
これまで自転車のヒルクライムに全力を注いできたつもりだったけど、自分の脚で走ることの過酷さを味わった時
もう 分からなくなってしまっていた。

千羽トレイル34km。初めてのトレランレース。
これまで10km以上のトレランは新神戸〜宝塚の27kmと宝塚〜山頂往復21kmのみ。
関門時間を気にしないとならないくらいのレベルなのはわかっていたけど、目標は立てる。
6時間30分以内は必須。6時間なら上出来。

レース前日。一人だと、ああだこうだと 答えのでないことに煮詰まりながら過ごしていたんだろう。
シルトラの方たちと一緒に過ごさせてもらって 本当によかった。
いっぱい笑って、いっぱい食べて、いっぱいおしゃべりして。

すべてのことは 走りながら感じて対処すればいい。

キャプテンに続いて皆で宣誓しスタートしたら、無心で走った。
下りが下手で遅いのはわかっているから、その分 ひたすら登りを走る。
先日に気付いた 下りのコツは、体力があるうちにしかムリっと、前半は下りもとばす。
ガレの登りもひたすら走る。

23kmからが本当の苦しみだった。左ハムが痛すぎて曲がらない。
階段で身体を支える力が脚に残ってないから衝撃をもろにうける。
時計をみたら、経過Time 3:30?? これまで出来過ぎ?
10km 2時間としても6時間を切れるかもしれない! なら、行かなあかんやろっ!!

下りはどうしようもなくなってるから、せめて登りは走る。
道を空けようとして、脚が上がらなくなっていて 転んだ。
その傷の痛みにマヒして ハムの痛みは飛んでった。
自分の順位は10位だと知っていた。このままゴールしたい。
舗装路に出て涙が出た。沿道の応援はゼッケンで名前を調べて、名前を呼んで応援してくれるんだ。
「後り2kmです」の声に思わず「長っ!!」と言って笑った。
そして、最後 後続の女子に抜かれてしまい 
結果は11位。
記録 5時間29分51秒

強い人たちをそばで感じたくて。その列車を追いかけたくて。そのステップが見たくて。
強い人たちはおりてきてはくれないから 自分がのぼっていかないことには
その空気を その時間を 体感する幸せを味わえないんだ。
美ヶ原でもそこに見えていたのに。千羽トレイルでも脇を抜けていったのに。
私がここで止まったら、もうあの幸せな時間を味わえないんだよな。
正直 疲れたけどね。