悲しみの中にいる友人へ

随分と大昔過ぎて忘れかけていた感覚だったけど、突然思い出したよ。
衝撃、動揺、焦り、後悔、脱力、悔い・・脱力・・悔い・・

あぁ・・そういえば・・去年の夏に感じた痛みにも似てる。

夢中で登っていたんだ。いっぱい考えながら、瞬間だけを考えて。なのに・・
負けたくないって思ってた相手が、すっと横に並んで抜いていったんだ。

衝撃。胸が心臓が痛いんだ。体中の血がわさわさして、焦ってもがいて。でもどうしようもないんだ。
心拍が乱れて。でもあの時は、そんなの一瞬だったんだ。そんなことより、まだ道が続いているから。
先があって、まだ登っていかなきゃいけないんだから。
でもやっぱり、たどり着いたら・・身の丈を知った気がした。

気持ちは脳が作りだすものじゃないのかい?心臓が直接感じるものなのかい?どうして痛いんだい?

心の支えを失ったとき、見てるものがすべて変わっちゃった気がするけど、なにもかも無意味に思えちゃうけど
バカでどうしようもないのも自分だよ。

ここにも失言、失態に後悔してるバカがいるから大丈夫だよ。
不器用にまじめで言葉足らずでわがままで。きっと私たちちょっと似てるよ。

ヒルクライムはいつも孤独で、ことばでもらう声援のありがたさが身に沁みていたところだったから。
だから、ちゃんと言葉にして表わすよ。
まだ道が続いてるから、また一緒に走ろうよ。