第一戦。

自分の年間ヒルクライム三連戦のまずは一戦目 富士。

これまで3回の出場
初めて出場した2011年
24kmを登り続けるヒルクライムを体験してみたくて出場。
1時間半を切ればクライマーと言えるらしく、その気になって目標にする。
暖冬だったのか箕面〜妙見〜銭原のマイコースを毎週末ひとりで走る。
暖かくなり東福井〜銭原、はらがたわをコースに加える。
そして、av16km/hで淡々と登るレースで、1h28:03 9位/180人

翌年2012年
表彰台に登りたいと望む。
秋からラン、トレランを始める。冬は固定ローラで自己流インターバル。
4月から火曜木曜の舞洲夜練。週末は登りまくり。
レースプランはビルドアップ。
1合目まで温存。2合目までアップダウンに対応。9km地点から18km地点まで全力一歩手前で耐える。
山岳スプリント1km区間を過ぎての平坦を全開でゴールまで出し切る。
結果は av17km/h max35km/h 1h24:33 10位/168人



昨年末の膝蓋骨不全骨折から5ヶ月。1ヶ月の完全安静のち2月からはほとんど筋トレのみ。
そして4月。
ロードバイク実走開始から前日までの練習実走ログ
28アクティビティ
2447km 106:28 ↑1988m

こんなに少ない練習量でレースに出て何をしたいのか。
いままでレースでやらなかったことを試す。

これまでヒルクライムをやってきて、筋力がないからケイデンスで登るひと。脚だけはクルクルとよく回るな。
だいたい私はそう言われてきたし自分でもそれがスタイルだと思ってきた。

負傷して回すペダリングがやりにくいこともあるけれど
先頭集団のスピードアップに対応できない走り方では、いつまでたっても表彰台を下から見上げることは変わらない。
これまでのスタートからゴールまでほとんど変わらないフォームでケイデンスの上げ下げだけで対応していた走りを変えて
走りの幅を広げる。
ダンシングは必須。ブラケットだけでなくハンドルを握るポジションも。
そのために4月の乗り始めから数えるほどの実走の機会もエラー覚悟で幾度もポジション変更。


レース当日駐車場で20分のローラーアップ。心拍を少しづつ上げて150台まで。
駐車場から会場までのアップダウンのある道で一度160まで上げてからゆっくり移動。
30分まえにヴァームとメイタン。電解質アミノ。

7時15分スタート。
5列目くらいの右がわに位置をとる。皆のリアを見ると上から2-3枚目。18歳以下のジュニアと同時スタート。
様子をみて前にいる男の子について右から上がっていこう。
先頭列にいる選手をみても常連さんはひとりしか見つけられない。

1.3kmのパレード走行。
ジュニアたちは飛び出したくて仕方がないらしいから、ある程度女子がひとまとまりになるトコまでで。
ゼッケンは44歳以下ばかり。

計測開始。
前回は遠目に先頭集団ローテができてたが、自分は温存区間と思いやり過ごしてた。
今回はそのローテを楽しみにやってきたけれど、同じチームでも回していこうとしていない。
先頭集団というより、ぱらぱらと散らばる女子たち。
平均6%といわれる中でも、1合目までの5kmの斜度はキツめ。
そこをかなりキツイペースで散らばるピンクゼッケンから離れないように飛ばした。

少し斜度が緩んだ後のビミョウなアップダウン。集中が必要な2合目まで。
1合目付近から追いついてくる男子列車に乗ったり、気を取られているうちに女子がわからなくなる。
ペース以上の列車に乗ったり、アップダウンに自分の最適ギアがつかめていない状態のために疲労が溜まる。

2合目辺り?キタ!と思えるくらいの脚の調子。もしかしたら最高のがキタかもと思える踏み。
それが最後まで続かないものだと気がついたのもすぐのことだったかも。

12km地点の半分を意識し始めてから、自分のペースは落ちたと思う。

ガーミンのケイデンスと心拍に囚われた走りをしていないから、他の人の走りや列車の様子もよく見える。
けれど、自分の集中が切れてると漫然と眺めてしまっている。
ここで試すんだ。
ハンドルを握ったり、先に下りの見えてる斜度なら前の男子に追いつくためにダンシングを試したり。
サドルの座る位置を変えてみたり。
失敗すれば一気にしんどくなる。

後ろから上がってきた女子に抜かれ始める。44歳以上のゼッケンがみえる。抜きつ抜かれつの末千切れる。

常連さんのひとりがチェーンを落として止まっていた。
暫くして追いついてきた。彼女は若いカテだった。この子に千切れちゃいけない。
夢中でタイムロスを挽回しようとする彼女。
ケイデンスが私より高い。リア27?
私は25を使ってなんとかつくけれど脚がない。28にしたところで彼女以上で回せず付ききれるはず。
そして千切れた。

19-20kmの山岳スプリント区間までが長く感じる。
スプリント区間を終えてもまだ、トンネルを向かえていない。

どうやら平坦区間にきた。このタイムは30分きりもマズイ。
下ハンで全開。まだアウターで平坦を踏むことならできるのにスピードが乗らない。
ここはあのFFの気持ちのいい伸びが欲しいところだった。

そして二つ目のトンネルの前なのか出てからなのか。残り1kmの表示。
ムリ。間に合わないし、力がもう残っていない。

時計が進むのをただただ見送りながらゴールまで、のろのろと進む。
最後の人ひと踏みを全力でラインを越えるようなゴールを2012年以来切った記憶がない。

1h33:23 トップ差+15:04 40〜44歳カテ 9位/65人(完走)
ガーミンログ 
1h33:40 24km↑1232m av15.4km/h max32.9km/h
心拍168-179 ケイデンス75-102